秋山 朋美 さん
インテリアコーディネーター(第31回合格)
業界未経験からの一発合格
はじめに
 私は、HIPSに通う前は、歯科医院で助手として働いていました。何か資格が欲し いと思ったときには“歯科衛生士”も考えましたが、長く働いたせいか魅力を感じ ず、「自分には何が合うのか?」、「何がしたいのか?」と悩んでいました。

受験の動機
 結婚を機に歯科助手の仕事を辞め、専業主婦になってからは、幸いにも時間にゆとりができてきました。そんな中、自宅購入のためにマンションのモデルルームに行く機会があり、そのときのリビング・ダイニングを見た瞬間に衝撃を受けたのです。それは、とてもセンスの良い家具やカーテン、モダンな雰囲気のキッチン周りで、「こんな家に暮らしたい!」と感じさせる理想のコーディネートでした。
 その後、インテリアコーディネーターという仕事と資格があることを知り、資格を取得すればモデルルームのコーディネートができる可能性があることを聞きました。「これだ!」と思い、すぐにネットでスクールを調べました。業界未経験での挑戦のため、体験入学をするなどして慎重に学校選びをしました。その中でも特に、HIPSの対応の早さ、また、生徒を合格させることへの熱意に驚き、ここで頑張ってみようと決心しました。

大切なこと
 HIPSを選んだ理由はその他に、「合格保証制度」と「教育訓練給付制度」があったこともあります。もちろん、資格は一発で合格したいと思っていましたが、業界未経験だった私は、長く勉強から遠ざかっており自信がありませんでした。しかし、これらの制度の利用にも、授業への出席率や全国公開模試の成績などの条件があります。つまり、「本気でやらなくてはダメ!」ということです。今思えば、このような厳しい条件があって、むしろ良かったと思います。「授業は休まないこと」、「模試は受けること」、これが合格するための基本だったのではないかと思います。

1次試験勉強の開始
 私は「基礎講座」を受けてから、「本講座」に入りました。この本講座でのオリエンテーションでは、現役でインテリアに関わる仕事をされている方たちと同じクラスで学ぶことを知り、とても焦りました。しかし、一方で良い刺激にもなり、身を引き締めて勉強に打ち込もうと思うことができました。
 教室は授業の始まる1時間前から開放されているので、早めに行って予習などを行うことができます。私は、講義開始前の復習テスト対策を兼ねて、過去問題集をすべて2〜3回は解いていました。過去問題を解いてみて良くわかったことは、ICの問題は非常に広範囲から出題されていて、かつ深い知識が問われるということです。

基礎製図講座
 本講座と並行して「基礎製図講座」を受講する時期もありました。はじめは、「なぜ2次試験の製図を今、勉強しなくてはいけないのか? まだ1次試験に受かっていないのに…」と思いましたが、それは、1次試験の合格発表から2次試験までの期間は、たった3週間程度しかないためでした。私のように業界未経験で製図の知識がない場合は、後回しでは遅いのです。

全国公開模試と直前1日集中講座
 そして、8月に第1回目の「全国公開模試」を受けました。これは本試験と同じ問題数と時間割を体験するだけでなく、会場の雰囲気も感じることができたため、本番でとても役に立ちました。また、問題別の自分の得点や偏差値、平均点も分かるので、自分がどれくらいの位置にいるのかを把握でき、本試験までの勉強方法なども見直すきっかけになりました。しかし、模試の成績についてはまだ満足のいくものではなかったため、通常の講義とは別に、「重要キーワード徹底解説講座」を受け、大切なところをもう一度学び直しました。
 9月の第2回目の模試の後から、本試験の10月までの間は直前講座の「100問特訓講座」を受けました。これは特に自信を持ってオススメできる講座でした。なぜなら、この講座と同じような問題が本試験にも出たからです。
 それ以外にも問題集では、『過去問題徹底研究』の他に『予想問題徹底研究』と『直前予想ドリル』を繰り返し解き、本試験に備えました。

2次試験勉強
 2次試験の勉強方法は、過去問題と予想問題を解いていくやり方でしたが、講義では宿題もでるので、それに取り組むだけでも精一杯でした。
 製図や着彩の答えは一つではないため、解答用紙は何枚もコピーしておき、いくつかの図面を描いては先生に見てもらい、アドバイスをもらうようにしていました。答えは、模範解答と照らし合わせて採点するだけではなく、他の人の解答を見る機会を得て、できるだけそれを吸収した方が良いと思います。
 2次試験では「時間内に解答用紙をすべて埋める」ことが一番大切なため、家での練習でも本番と同じ制限時間を意識し、常に時間を計るように心がけていました。
 論文対策には、『一番わかりやすい合格論文入門』を購入し、よく出題されている単語をテーマ別に書き出したり、インテリアの本や雑誌を読んだりして、何を聞かれてもすぐに書けるように準備をしました。
 2次試験対策では模試の他に、「総合一日集中講座」も受けました。これは、本番と同じように問題を解き、解説講義が付くものです。とっても丁寧に時間をかけて指導をしていただき、弱点克服に役立ちました。

合格
 試験結果が出るまでには2ヶ月以上あり長かったのですが、「もう待つしかない!」と思い、その間は次のステップのことも考えていました。今回のIC受験をきっかけに、整理収納アドバイザー、ライティングコーディネーター、福祉住環境コーディネーターなど様々な関連資格があることを知り、興味を持ち始めていました。もちろん第一の目標はICの資格取得ですので、不合格の場合は来年もICに再挑戦するつもりでした。
 しばらくして2次試験の合格通知が届き、「今までやってきて良かった!!」と心から思いました。正直なところ、「授業を休みたい」、「1日講座はしんどい」と感じたこともありましたが、結果的には1日も休まず出席していました。

最後に
 この1年近い試験勉強の合間には、休みの日を活用して、東京国際展示場で開催されたインテリアのイベントに参加したり、ショールーム、住宅展示場などへも足を運びました。また、旅行に行った際には、現地でしか見られない建築物を積極的に見学しました。教科書だけではなく、実際に自分の目で見たり、触れたりすることで、理解がより一層深まることがあります。デパートの売り場や美術館など、身近な所にも学べるものはたくさんありますので、これから受験される方も、息抜きがてらに外に足を運んでみてください。
 私は自由になる時間が多かったため、1日のサイクルの中で、勉強する時間と外出する時間を決めて、ヨガやフラダンスにも通いました。体を動かすことで、その後の勉強に集中することができました。皆様も自分が一番集中できる方法を見つけて、効率良く勉強に励んでください。ご健闘をお祈りいたします。
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