こんにちは、HIPS事務局です。
インテリアコーディネーター2次試験の合格率は、
例年60%前後で推移していますが、
去年は少し下がって56.5%でした。
あくまでも推測ですが、
この原因として考えられることとして、
立・断面図と正面図が
それぞれ2つずつ出題されたことにあります。
なぜかと言いますと、
立・断面図や正面図などは
減点されるポイントがたくさんあるからです。
では、どこが減点されるのか、
大きく分けると以下の4つが挙げられます。
◯平面図との整合性
◯寸法の表記
◯問題文に指示されてなくても、
描かなければならないものが多い
◯そもそも描き込まなければならない要素が多い
まず、平面図との整合性について言いますと、
家具などのインテリアエレメントの
位置関係やサイズ、
平面図にあるものが描かれているか
などという点をチェックされます。
次に寸法の表記ですが、
立・断面図が出題されたときに
「主要な寸法を記入しなさい」などと
要求される場合があります。
ここでいう、主要な寸法とは何かを理解していなければ、
必然的に減点されるポイントが多くなってしまいます。
立・断面図の場合は、
とくに縦方向の寸法が大事になってきますので、
天井高、開口部の高さ、
家具の高さなどがこれにあたります。
そして、問題文に指示されていなくても
描かなければならないもの。
立・断面図では、以下のものが対象になります。
・扉類の開閉記号(引き違い、両開きなどの表記)
・巾木
・カーテンなどのウインドウトリートメント
・開口部の断面
これも意外と数が多いので、
わかっていないとかなり減点されてしまいます。
最後に、家具や建具など断面線で切った向こう側を
すべて描き込まなければならないこと。
過去問題集の解答例を見ていただければ
わかると思いますが、
1/50ではかなり細かい部分まで表現しなければならず、
描き込んでいるうちにどれがどの線か
よくわからなくなってきてしまいます。
ゆっくり描いているうちはまだ何とかなりますが、
スピードを意識してやっていると
どうしても線が曲がったり雑な仕上がりになってしまう。
結果、非常に見づらい図面となってしまい、
表現力(印象点?)という部分で低い評価を下されます。
逆に言えば、立・断面図がしっかり描けていれば、
他でよほど致命的なミスがない限り、
確実に合格圏に到達することができます。
最近の問題は平面図ではあまり差がつかず、
立・断面図が合否の分かれ目になるケースが
多くなっています。
2次試験に挑戦するほとんどの方が
平面図の練習に時間をかけますが、
むしろ立・断面図に重点を置いた練習を
心がけていただくことをお勧めします。
http://www.hips-school.jp/course/ic/c_ic_u_collection2.html